今年14杯目 1/11 13時頃
江ぐち1江ぐち2

古き良き時代とでも言おうか、「Always三鷹の夕日」ってな感じ。昔、まだ地上に店があってカウンターが傾いていた頃、よく食べたのは五目そば。今は550円だが昔は400円くらいだったかな?豪快な作り方は江ぐちだから許せるもの。たまに他の人のワンタンが一個入っていたこともあったっけ。店主はまだ店に立ってるが作るのは若い人。豪快さは陰を潜めてしまった。そのせいか味も江ぐちらしさが弱まってしまった感じ。時は流れ、味はうつろい、想い出もいにしえとなる。なんちゃってぇ〜(笑)。

江ぐち3蕎麦っぽい麺。


昔の日記より-----
■2001.5.17 「江ぐち」実食レポート

昔の傾いた感じの店が好きで良く通いました。
なので、新しくなってからは2回くらいしか行ってません。
でも、最近、なぜか、この店名を
目にするようになったので足を運んでみました。
おっちゃんも随分と歳を取ったねぇ。。。
まぁ、人のことは言えないが・・・。(笑)

私が最初に「江ぐち」に来たのは学生の頃だったように思う。
雰囲気と安さとB級的なところが気に入っていたのでした。
それとおっちゃんの妙なリズム。
今時のランキングに入るような店ではないと思うけど
味があるのだ。

「江ぐち」の創業は昭和24年。もう半世紀以上になる。
個性的な麺は自家製で地粉を使っている。
市販のものよりも黒っぽく、そして固め。
なんとも心地よい歯ごたえなのだ。

スープは鶏ガラ、豚骨、じゃがいも、にんじん、キャベツ、
ねぎ、煮干しなどを使っている。
色は濃いめだが決して、塩辛くはない。
具は、チャーシュー、メンマ、ねぎ、そして少なくなった
なるとが入っている。

12時頃に入るとほぼ満席。一つだけ空いていた席に座りました。
注文は、チャーシューメン。
昔は、五目そばを頼むことが 多かったが、
この日は違う気分だった。

鍋に目をやると「ほっほぉ〜、江ぐちもとうとう
白濁豚骨スープになったか」と思うほどの白い湯。
でも、それは麺の茹で湯でした。(笑)

「イレブンフーズ」など、太麺を使っているところで
後で麺を追加投入するのはたまに見ます。
し、しかし、さほど太くないここで見るとは思いませんでした。
しかも、再三再四の追加投入。
なんといっても、人が来るたびに追加するんですから。
しかも、ワンタンまで。(笑)

これくらいで驚いていては「江ぐち」は食えません。

タレをレードルで計って入れたりはしません。
お玉でどっぷらどっぷら入れていきます。
その速度たるや多少の誤差はお構いなし。
だから、食べるたびに味が違うかも?(笑)
そんなときのために「味濃いめ」と頼むと一応、タレの量を
見てくれるので助かります。
ねぎも同じです。
おそらく1/3は丼を外しているでしょうね。

例えるなら、たこ焼きの鉄板です。
具材を上からばらまきますよね。
あんな感じです。
丼を並べて、タレやねぎなどを大雑把に入れていきます。
これもリズムだから、止まりません。
外してもそれもおっちゃんのリズム。

麺あげは、まずはワンタンから。
麺と混ざり合った鍋からワンタンを
拾い上げる技術はたいしたモノです。
私の所には2個入っていました。(笑)
言っておきますが、私が頼んだのはチャーシューメン。
そして、ここチャーシューメンには、
いつもならワンタンなど入ってません。

まぁ、それにしても几帳面で潔癖性の人にはまず
「江ぐち」の敷居は、またげません。
お洒落なラーメン店やこだわりのお店でこの道に、
はまった人も ダメでしょうねぇ。

「江ぐち」にはラーメンを食べに来るのではなく、
「江ぐち」を体感しにくるんです。
そう、ここは「江ぐち」というワンダーランドなのだから。

そんな「江ぐち」は小説になってます。
小説中華そば「江ぐち」 (新潮OH!文庫)
著者: 久住 昌之著

お店のデータは「ラーメンバンク」をクリック!